包茎。
おちんちんに皮が被さってしまっている病気です。
包茎で手術をする人はたくさんいます。
僕の勤務している病院は保険診療をしているので、
包茎の患者さんは、保険にのっとった手術適応のある患者しかきません。
でも、みなさんが思う包茎って
手術適応がどうとかではなく、
皮被りが恥ずかしいから単純に美容、整容的な意味での治療をしますよね。
実際はどうなんでしょう。
手術適応について。日本ではどうなっているか。
日本では、手術適応は
症状が現れて、日常生活で不利益を被っているかどうか。
これですね。
例えば、おちんちんが痛い。
おしっこが上手に出せない。
これらですね。
重症な場合だと、
おしっこが全く出せず、
尿閉という状態になります。
おちんちんが痛いというのは、
尿が亀頭周囲の袋に溜まってしまって、
ちんちんの先端にバルーンのように膨らみます。
パンパンになって血が溜まり、うっ血になることもあります。
そうなると、すぐに開放するために手術したほうがいいでしょう。
包茎になると、不潔になることも言われています。
それはそうですよね、
だって、恥垢という垢が溜まりやすく
感染の原因にもなりますし。
ただ、ここで言いたいことは
日本では、症状がある場合でないと手術は保険適応ではない
ということです。
これは、死ぬわけではないから。
ということが関わっているんでしょうか。
嫌ですね~
海外では文化や宗教で治療する。
海外、特にアフリカでは
宗教や文化的に包茎の皮
包皮を切除しています。
だるんだるんの周囲の皮も完全に切除しますので、
つるんつるんですね。
ただし、
これは宗教の問題なので、
元々は、性を感じる部分を切除することで
性欲に溺れないように
決められた感覚だそうです。
性感を感じるのは、
宗教的に、乱れていることがよくないんでしょうか。
だったら性を封じるために
そもそも感じる部分を消してやろうという考え方です。
男性なら、亀頭の根っこの部分。
女性なら、クリトリスの部分。
これを切除することが宗教であり、
文化だそうです。
治療したほうがいいのか?しなかったらどうなる?
僕は医療者からみて、包茎の治療はしなくてもいいかなと正直思っていました。
症状がないなら。
ですが、実際に手術を見てみると
繊細ですが、出血に気を配れば
そこまで難易度の高い手術ではない。
上手に勃起もできる。
清潔に保てる。
包茎に対するコンプレックスが消える。
脳のリソースを費やさなくてもよくなるなら
手術を勧めます。
注意するべきポイントは、
●保険適応外であること
●技量に左右されるので、しっかりとしたクリニックを選ぶこと
この二点ですね。
失敗は少ないと思うので、丁寧に選びましょう。
まとめ
包茎は放っておいてなおることはありません。
仮性包茎が、めくれていくことはありますが、
手術の手段があります。
ただし、保険適応には症状があるかどうか。
日本では、保険適応外なので、手術へのハードルが少し高いように感じますが、
少し世界へ目を向けると、
宗教や文化的な側面で、
包茎の手術をするのが当たり前なので、
考えてみてもいいでしょう。
以上です。ありがとうございましたー。2021/05/07