こんにちわー、しげぞうです。
足の付け根がぼこっとしたことありますか?
僕はないですが、患者さんでよくいます。
それ鼠径ヘルニアかも、危険?
鼠径ヘルニアは、鼠径部の筋膜が弱い部分にめがけて、腹膜が飛び出る、伸びてしまっていることです。
腹膜とは腹腔内を覆う膜で、腹膜が飛び出るので腹腔内の腸管も飛び出ることになります。
もし腸管が嵌頓といって、挟まりこむことがあれば激痛になります。
そして、嵌頓がひどければ腸管が腐ります、壊死ですね。
ヘルニアが原因で腸閉塞になることもあります。これはね。怖いですよね。
意外にぼこっと飛び出てるだけで、痛みもなにもないし、たまに戻る人も結構います。
高齢者とか無頓着な方、タフネスな方はスルーしているかもしれませんね。教えてあげてください。(笑)
ヘルニアとは
ヘルニアとは穴、孔、門といいますが出口から飛び出ている疾患の総称です。
なので、体で見ればわかるものや触ればわかるもの、外ヘルニア。
それと、見ても触ってもわからないもの、内ヘルニア。に大きく分かれます。
外ヘルニアのうち、鼠径ヘルニアと大腿ヘルニア、臍ヘルニアが有名です。
どれも痛みがあったり、見た目が嫌すぎて手術をすることが多いです。
嵌頓して、救急車に運ばれたり。腸閉塞の原因になったりも少なくはありません。
どうやってわかるのか。
これはお腹にふんっと力を入れてもらえれば分かります。
それかよくあるのは立ち上がってもらうことですね。
CTをとってヘルニアを見つけることもよくありますが、全例手術をしていてはキリがありません。
患者さんと相談することが多いですし、小さいものはスルーします。
治療は?
まず、腸閉塞や嵌頓し壊死したものであれば全身状態の管理と即手術になります。
そこまで状態のひどくないものであれば、用手による還納を試します。
それでも、治ったわけではありません。弱いところから一度飛び出たということはまた飛び出ます。
再発する確率はけっこう高いです。
つまり、結局時間をおいて手術になります。
だいたい研修医や若手の執刀のチャンスになりますね!(笑)
まあ、わるいようにはしないと思うし、そこまで難しい手術ではないですね。
ただ、奥はめっちゃくちゃ深いです。うん。これからもっと勉強してさらに違う目線でブログにします。
今回は以上です。ありがとうございましたー。2021/02/26