こんにちわー、しげぞうです。
今回は腹部エコーのお勉強。恥ずかしながら、絶賛勉強中。まだまだお勉強すること盛沢山ですねー。
いつになったら、まともに働いてますって胸張っていえるんやろう。(笑)
時間が空いたので放射線科にお邪魔して勉強させてもらってきました。
腹部エコーの基本とコツ
今回は人間ドッグで実際にいらしていた患者さんに腹部のエコーを当てていましたね。
当院では、腹部エコーは膵臓・大動脈・膀胱・子宮や前立腺・肝臓・胆嚢・腎臓・脾臓・もう一回膵臓の順にみていってました。
これは部署ごと、病院ごとで違うんだと思いますね。間違いなし。
まず、は基本ですが、プローブの持ち方。
プロ―ブの横操作で、でっぱりのあるほうが患者の左側、自分は患者の右側に座ります。
プローブの縦操作で、でっぱりのあるほうが患者の尾側側に持ちます。
次に、プローブをしっかりと握ること、親指など指先で向きを変えることができることがコツです。少し角度を変えるだけで、全然見え方が変わってくるのは当ててみたら実感しますね。
そして皮膚にしっかりと固定すること。手やプローブが皮膚から離れると、精度が格段に落ちます。
しっかりと固定しつつ、指先で調節できるくらいの動きをしましょう。
ちょっとした工夫で、上達になるのでね。ほんと大事。
まずは、膵臓からみましたね。
心窩部から尾側方向に押し当てながら下げていく。すると、まずは胃が見えます。
その下、深いところにSMV(上腸間膜静脈)、左腎静脈(LRV)と合流するIVC(下大静脈)が横に走るように見えます。
しろっぽい、脂肪の沈着したような像、それが膵臓です。
プローブを左にすこし動かすと、胃十二指腸動脈が見えます。そこが膵頭部ですね。総肝動脈から分岐する胃十二指腸動脈GDAがこんな風にメルクマールになるんですねー。これは大事ですねー。
次は縦操作。大動脈からの分岐する動脈たちや下大静脈と門脈に続く上腸間膜静脈が見えます。徐々に尾側にいき、大動脈瘤を確認しないといけないですね。AAA(Abdominal Aortic Aneurysm)は腹痛の原因になるので、破裂していないかはもちろん大事だし、痛みが原因で破裂するかもしれないので確認が大切です。
分岐して、膀胱。膀胱は横操作のまま動かしてたらいいでしょう。膀胱の後ろに子宮や前立腺、直腸が見えます。
壊疽性膀胱炎で、気腫性になっているときもありましたね。
次は肝臓です。
肝臓では呼吸が大切ですね。呼吸、息止めをしてもらったりできないとなかなか難しいです。
意外と肝臓は肋骨に守られていて、上の方にあるもんで、エコーを当てているとわかります。
まず、剣状突起に横操作であてました。あてて、どんどん下げていく。そして映るようになってきたものが肝臓外側区域です。S2.3ですね。
これが正直苦手。区域とか立体でみないといけないのでね。大変です。
次は縦操作で、肝外側のエッジを見ます。先っぽですね。先はsharpかdullか。
そして辺縁がsmoothか凹凸か。肝硬変や慢性肝疾患の程度が分かります。
それがわかったら、次は右肋弓下にあててみます。振り子様に角度を変えて、肝静脈、門脈左枝、門脈右枝の左右分枝あたりまで追います。そのまま肋骨に沿った動きにすれば、末梢まで追うことができます。
えぐりとるようにぶちあげる、肋間から振り子のようにみる。それで肝臓、胆嚢を評価します。
そのあとは後腹膜臓器の腎臓の評価。できるだけ背側から評価します。肝腎が縦にうつるようなところで評価するのが一番いいでしょう。
右が終われば左の腎臓、脾臓の評価といったところですね。
FASTも大事だし。こういうのも大事。
まとめ、エコーを実際にやるときのコツ。
めっちゃ強く押し当てること。患者さんが痛いですっていうまでやっていいです。
このコツはどの先生も言いますねー。やっぱりしっかりあてることがエコーの丁寧な評価につながるんでしょうね。まだまだ勉強。
新しいこと教えてもらえると、本当に楽しいし、他の人の仕事の大変さや上手くいかない部分もわかるので、いいですね。
そう思いました。また勉強したいです。
以上です。ありがとうございましたー。2021/02/18