輸液の仕方、種類選択のために、何をかんがえたらいいの?

こんにちわー、しげぞうです。

輸液の種類にはたくさんあります。考えるべきポイントがたくさんあります。

ただし、日常業務の一環になりすぎていて、過ぎ去っていっているのではないでしょうか。

初心者の方や何回も勉強したけど、いつも忘れてしまう。

といった人に向けて今回、輸液のポイントを考えたいと思います。

輸液の種類や選択

輸液にはさまざな種類がありますよね、それこそソリタとかソルデムとかソリューゲンやその他諸々。

輸液の種類は大きく分けて2つ。

膠質液と晶質液です。

膠質液にはアルブミンが含まれる輸液になります。

晶質液は電解質などが含まれる、生理食塩水や1号液などです。

膠質液はその都度、必要な時に使用するとして置いておいて、今回は基本かつ用途の多い晶質液について説明していきます。

晶質液には、生理食塩水、細胞外液(ビカーボン、ソリューゲンなど、乳酸リンゲルや酢酸リンゲルや重炭酸リンゲル)、ブドウ糖液があります。

生理食塩水Na154mEq/dlをブドウ糖で割ったものが1号液です。その他ブドウ糖液の割合によって、1.2.3.4号液と分かれます。

国家試験的にも抑えないといけない部分、カリウムフリーの輸液は何か。生理食塩水と1号液、4号液になります。

どうしてカリウムフリーの輸液が必要か、腎機能が機能しているかわからない時。

もし腎機能が悪いと、カリウムが排泄できないので、不整脈を惹起します。例えばテントT波からのRonTでVTからのVFですね。

つまり、

腎機能が十分に働いてくれるかわからない高齢者や小児に対して、救急外来などで輸液が必要な時には1号液の選択をし、

脱水の補正が必要で、同様に高齢者・小児などの場合も、生理食塩水の選択をします。

 

こういうことなんですね。

話がごちゃごちゃになりました。

ここでもう一度、晶質液の話に戻りましょう。

晶質液はどう選べばいいのか。

晶質液は言い換えると、細胞外液(生理食塩水やリンゲル液)と維持液(1号液や3号液など2.4も)と考えます。

そして自分の武器(輸液)の種類が分かったところで、敵をみましょう。

敵とは、患者がどのような状態であるか。例えば、高齢者で数日食事摂取不良、口腔内乾燥、舌に縦線あり、腋窩乾燥、頻脈傾向、頸静脈エコーで静脈虚脱。完全に脱水です。

脱水にも2種類あります。

●細胞外液の補充が必要なVolume depletion

外液の喪失により、血圧低下や頻脈など

●細胞内液の補充が必要なDehydration

自由水(Naの含まない水)の喪失による、口渇、高ナトリウム血症、高浸透圧など

 

ちなみに先ほど出てきた敵はVolume depletionをイメージして提示しました。

SQとしては急性の食欲不振で受診した発熱のない高齢男性ですかね。広すぎるか(笑)

僕が救急外来でこの患者を診たときは、身体所見をもっと詳しくしてルート確保、採血をします。

脱水であるのは間違いなさそうなので細胞外液を急速輸液で投与します。時間250mlまでは心負荷にとっても問題ないそうなのでそのスピードで投与します。怖かったら、少し遅くします。びびりながらいってしまいます。

そのまま、食欲不振に必要な鑑別をしていく感じでしょうか。ご飯食べられないなら入院かな。

入院して経過がよくなれば、維持輸液(3号液)の投与になります。血管内にどれだけの割合で分布するかを考えてやっていくべきといったところですね。

まとめ

輸液には大きく2種類➡膠質液と晶質液

晶質液はさらに2種類➡細胞外液と維持輸液

患者(敵)の状態はどうか➡Volume depletionかDehydrationか

基本でした。把握して使いたいですよね。

 

以上です。ありがとうございましたー。

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